<化粧水> ORBIS オルビス ユー モイストアップローション

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ORBIS(オルビス)  ユー モイストアップローション
180ml  希望小売価格 3,024円


全成分
水、BG、グリセリン、酵母エキス、PEG-75、プロバンジオール、加水分解ヒアルロン酸、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、ポリグルタミン酸Na、ジグリセリン、PPG-24、グリセレス-24、プルラン、PVP、キサンタンガム、クエン酸、クエン酸Na、ペンテト酸5Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン


普段は、当店を実際にご利用いただいているお客様向けとして、pass付きで書いている市販の基礎化粧品考察ですが、ちょっと今回はpass無しでどなたにもご覧いただけるようにしてみようかと思いました。

何となく。

強いて言うならやっぱり年末だからでしょうか。(なんじゃそりゃ)




これまで、オルビスさんの製品は

ORBIS オルビス エクセレントエリッチエッセンス
ORBIS オルビス リフト ブライト エッセンス
ORBIS オルビス ホワイトニング エッセンス
ORBIS オルビス クリア ホワイト エッセンス

※ 上記の記事は全て当店のお客様のみご覧いただけるよう、passがついています。ゴメンナサイ

4製品(すべて美容液)を考察してみました。

化粧水は初ですね。


メーカーさん曰く、

新理論エイジングケア

つけた瞬間に吸い込まれるような浸透感でHSP(ヒートショックプロテイン)とうるおいを角層のすみずみまで一気に送り届け、うるおい密度の高い肌に整えます。

 とのこと。


成分を見て行きます。

保湿成分が表示順に
BG
グリセリン
酵母エキス
プロバンジオール
加水分解ヒアルロン酸
(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10
グリコシルトレハロース
加水分解水添デンプン
ポリグルタミン酸Na
ジグリセリン
PPG-24
プルラン

いっぱい入っています。


BG、グリセリン、プロバンジオールのようなさらっとした保湿剤(吸湿性により保湿)を主体に、加水分解ヒアルロン酸。

これは以前からよくあるし、よく見る構成だと思います。


この製品の目論見や個性を感じるのは、酵母エキス、ポリグルタミン酸Na、プルランあたりでしょうか。

酵母エキスは保湿作用、細胞賦活作用、美白作用などを持つと考えられている成分で、ポリグルタミン酸は、グルタミン酸のポリマーで保湿性、天然保湿因子(肌が持つ水分蒸発を抑える力)の産生促進作用があるようです。

さらに、プルランは黒酵母菌を用いて作られる成分で高い保湿作用とともに、製品の機能性や触感を高める性質があるそうな。

いずれも「食品」をイメージさせる成分ですね。


酵母エキス(関連成分含む)は、ここ1,2年で配合されている製品が増えてきています。

業務用の製品にもかなり増えてきていて、いくつもテストしてみたことがあるのですが、ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンのように水分をがっちり保持するタイプの強い保湿成分に比べると、あまり存在感を感じないなぁ… というのが正直な印象です。

実際、酵母エキスだけが高濃度で含まれる化粧品はまだお目にかかったことがないので、何ともいえないのですけれどね。

今回の製品もそうですが、大抵はそれら強い保湿成分と組み合わさっていることが多いですし。

美白効果についても、メラニンの淡色・還元効果を持つハイドロキノンはもちろん、メラニンの生成を抑えるVC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸あたりに比べるとやはり感覚的には存在感は薄く感じますし、理論的にも有用性を示すデータやどのタイプの美白作用なのかなど、詳しくかかれている資料もまだ見たことがないです。

酵母前面打ち出しの美白化粧品は業務用でもまだ見たことないしなぁ…。

保湿にしろ、抗老化にしろ、美白にしろ、補佐的な役割でちょっぴり入っているイメージ。

それが私の中での酵母です。



そんなわけで、このあたりの成分には私個人的には、「効果」(※化粧品は効果を謳ってはいけないのですけれどね。あくまで慣用句的表現としての効果)はそれほど期待できないのではないかと。


保湿の要は、表示位置からすると濃度が低そうな気がするけれど、やはり加水分解ヒアルロン酸。

そして、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10 かな、と。

(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10 はエステル類の一種で、高い吸水性とバリア機能を持っています。ちょっとセラミドっぽい感じですかね。



さて、いつもは成分だけ見てあーだこーだ好き放題言っているのですが、今回はたまたまサンプルを入手したのでサンプルを開けて、感触を確かめてみます。

感触やニオイでどの成分がどの程度入っているか、なんとなく思いを馳せることができるのですハート

仕事のために勉強しはじめたとはいえ、ここまで来ると自分でもちょっと気持ち悪いなぁと思います。


まあ、いいや。

サンプルのパウチを開けてみました。


色はほぼ透明、液剤はややとろみがあります。

余談ですが、とろみがある=保湿力が高い とは一概には言えません。

ヒアルロン酸のようなものが高濃度で含まれるととろみは増しますが、一方で、増粘剤といって、質感の調整のために粘度をつける成分もあります。

この製品にも増粘剤が含まれており、おなじみのキサンタンガムとPVPがそうです。(PVPは他に乳化安定、分散などの機能も持ちます)


メーカーさんの製品紹介文どおり、「つけた瞬間に吸い込まれるような浸透感」はあります。

これは採用されている保湿剤が、元々さらっとした質感のものが多いせいだと思います。

ヒアルロン酸は加水分解されているといえども、やはり存在感は思ったとおり、薄い感じです。

馴染ませたあと最後に残るコーティングされたような感触が(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10、プルラン、PVPあたりのせいなのかな、と。シリコーンが含まれているわけではないけれど近い質感が残り、この辺がとても市販の化粧品らしい。


と、ここまで見てきて、とっても気になったんですけれど、

メーカーさんの製品紹介文にある「HSP(ヒートショックプロテイン)」の件。

ヒートショックプロテインというと、大昔前にあるシャンプー&トリートメントに配合されて一躍脚光を浴びたと思うのですが。

どうもこのHSPが含まれているということなんですよね。


メーカーさんのシリーズ特集ページには、

HSPとは…
紫外線などの影響で傷ついた酵素を修復して活性化するたんぱく質。加齢によって減少しますが、化粧品で補えることが知られています。


HSPが働くと…
HSPはダメージを受けた酵素を見つけて修復、活性化させることができます。たとえば、ハリが低下している肌はハリを与える酵素が、透明感がなくなっている肌は透明感を高める酵素がHSPによって活性化。一人ひとり違う肌の弱点を集中的にケアすることができるのです


とのこと。

ふうむ…。

ヒートショックプロテインは細胞が熱にさらされたときに現れて(増えて?)、細胞を保護したり修復したりするというやつ。

あくまでも活発化するのは「熱等の刺激、ストレスにさらされたとき」という前提が必要だと思うのですが、このあたりのニュアンスがこの説明文からは読み取れません。

仮に、やはり熱などの刺激、ストレスが必要なのだとしたらどうしたらいいんだろう。

塗ってからスチーム当てる…とかでしょうか。

そんな使用方法サンプルには書いてなかったし、どうなんだろう。


それに、ハリを与える酵素… 透明感を与える酵素…

って、なんだろう。

初めて聞きました。

化粧品でよく使う酵素は、たんぱく質分解酵素や脂肪分解酵素(加水分解酵素に属する)ですね。

プロテアーゼもリパーゼも角質ケアの洗顔料やローションによく使われています。リパーゼはあまり効果はないと思うんですけれど、余分な脂肪を分解するという名目でボディ用化粧品にも含まれているのを見たことがあります。


美容理論的には、「ハリ」は表面的には肌の水分量の問題、根本的には肌の土台である真皮のコラーゲンやコラーゲンを支える線維(エラスチン)などの量と質の問題と考えられています。

「透明感」は定義があいまいなのですが、あえて定義づけをするなら「肌表面の光の反射具合」であるという考え方があります。凹凸が少ない(角質肥大が起きていない)肌は光の反射が均一で量も多いのだとか。まあ、曖昧な部分なのであくまでも考え方のひとつです。

なので、エステでハリのある肌を意図して施術するなら、肌の水分量を上げ、真皮のコラーゲンの産生促進を刺激するようなことを化粧品や美容機器を用いて行います。

透明感を目指すなら、真っ先に角質ケアですね。


うーーん。

別世界に迷い込んだかのような感じです。

間違っているとか、正しいとかそういう次元でないですね。

ああ、そうか。

これが新理論という意味か。(妙に納得)



と、大分迷路に迷い込んでいる感じはありますが…

で、結局このHSPはどの成分なんだと。

ありました。

製品の特徴を羅列した部分に「HSP含有酵母エキス」。

なるほど、HSPは酵母エキスに含まれているようです。


酵母エキスにはアミノ酸、ミネラル、ビタミン、脂質、たんぱく質などが含まれているということですので、そのたんぱく質の部分がHSPになっているということでしょうか。

いや、ますます分からん。




えっと、収拾つかない感じになっているので今ある情報と、考えたことでまとめてみます。


「新理論エイジングケア」というキャッチコピーですが、現在の美容理論では「保湿化粧水」に分類されると思います。

しかも、高い保湿力を持つ成分を含んでいませんので、保湿力も高いとは言えないかと。

実際、今回サンプルをテストしましたが、つけた瞬間は馴染みがよく感触も良い(そういう成分が入っている)のですが、水分をラメラ構造に保持するタイプの美容成分を含む化粧水に比べると、潤いが持続しない感がありました。

現在、一般的に抗老化剤と言われている成分も、ほとんど含んでいません。強いていうなら、酵母エキスには細胞賦活作用があるといわれているので、その1点のみでしょうか。

ただ、HSPや酵素のあたりがまさに新理論なので、手持ちの資料や書籍をひっくり返して見ても、どこでどう機能するのかよく分かりません。

未知の理論に賭けたい方には面白い製品だと思います。


最後にコストパフォーマンスについて。

この製品、180mlで税込3,024円と何とも絶妙な価格。

業務用、市販含め様々な化粧水を見てきた感覚で直感的にいえば、やや高いように感じました。

3,000円台の化粧水は他の価格帯と比べると製品数が多く、方向性も(おおまかには、美白、保湿、抗老化、そしてそれらの中間など)かなり選べてしまうんですよね。

2,000円台なら成分的にとってもお値打ち感がありました。

ただこれも、未知の理論を付加した場合変わってくるのかも。


興味のある方はお試しあれ。


久しぶりに、成分見てとってもワクワクしましたゆう★






ORBIS(オルビス)  ユー モイストアップローション
180ml  希望小売価格 3,024円


主観的な評価

満点は★5つ
機能 ★★
使用感の予想 ★★★
コストパフォーマンス ★★
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総合 ★★★



と、いうようなことを、普段のフェイシャルエステで使う化粧品を決めるため、お客様の効果的なホームケアのために日常的に行っています。

これは、分析ではなく考察です。

美容理論や皮膚科学を判断基準に考えるようにしていますが、あくまでのイチ、エステティシャンの主観による個人的な意見です。

化粧品はご自分が価格、効果、入手方法に満足していればそれで良いと思います。

ただそのいずれかに満足していないのなら、思い切って見直しをしてみるとコストダウンして、なおかつ効果倍増ということもあると思います。

実際、当店のお客様にはそういう方が多いです。

化粧品は浪費にもできますが、投資にもできます。

全ての方が自分の生活の身の丈にあった予算内で、最大の美容効果を得られるように願い、そのための活動をしています。



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