突然ですが、「エステを受ける理由」って何だと思いますか?
気持ちいいから?
リラックスしたい?
それとも、きれいでいたいから?
では、「きれいでいたい」は、何のためにきれいでいたいと思いますか?
今日は歴18年のフリーのエステティシャンが「人が美容ケアを受ける目的」について考えてみたいと思います。
エステは贅沢な浪費?
一口にエステと言っても、場所とシチュエーションによって提供されている中身が違うので、大ざっぱにひとくくりにするのは難しいところ。
たとえば、ホテルやスパにあるようなエステは、「娯楽」や「リラックス」「リフレッシュ」などの色が強いかもしれません。
もちろん、ホテル内のエステルームを常用している方もいらっしゃるとは思いますが、市街地や住宅地にあるエステサロンに比べると、やはり「非日常」を楽しむ色が強いことは否めません。
実際、採用されている化粧品や施術内容も「リラックス色」が強いのが特徴。
オールハンドとかが今も多いですよね。真に肌への美容効果を求めるのなら、いろいろなことが科学的に判明してきた今は、オールハンドでは不足する部分がたくさんあります。
また、ホテルやスパ内のエステは住宅地や市街地にひっそりあるサロンと比べ、目を引くので「エステサロン」のイメージをけん引している側面もあるでしょう。
なので、今も昔もエステ(ホテルやスパのエステルーム)=ひとときの贅沢な時間 というイメージは根強いかもしれません。
さて、実際のところはいったいどうなのでしょうか。
エステを常用している方は「芸術家」か、「品性のある職業人」
長年繰り返し美容ケアをご利用いただいている方をあえて表現するなら、「芸術家的感性をもっている人」か「品性の高い職業人」に集約されます。
芸術家的感性を持ち、それを大事に生きている方はほとんど、すべての領域でそれを使っています。読書や絵画や映画の鑑賞、旅などの趣味は当然、日々の生活にまつわる食、服装、インテリアなど細部まで。
その中のひとつにご自身の容姿が含まれており、それを美しく保つ、創るために美容ケアを利用されているのです。
もしくは、人目に触れやすいご職業、お立場などにあり、関わる人を不快にさせない、地位や立場に相応しい印象やイメージづくりのために美容ケアをご利用していただいるケースも目立ちます。また、その両方を備えていらっしゃる方もいます。
このように、「きれいに見られたい」という他者目線を意識した利用目的よりは、自分らしさのために活用していただいていることが多いのです。当店の場合は。
美容は娯楽とは程遠く、ストイックなもの
ここで、当店のあるお客様のお話しをさせてください。(ご了承はいただいています)
15年間、一夜たりも欠かさずにスキンケア化粧品を規定量、正しい使用法でお使いの方がいらっしゃるのですが、重ねた年月が嘘のように思えるくらいほんとうに、美しい方なのです。
どのくらい美しいかというと、先日家族旅行の際の自撮り写真を拝見したのですが、大学生、高校生のお子さんのお母さんに見えないのですよね。冗談抜きにちょっと年の離れた姉弟というかんじ。
15年間にわたり、朝晩のスキンケアを少しもサボらず、手抜きしないというのは容易なことではありません。
しかも当店がご紹介するスキンケアアイテムは、科学に基づいたもので効果を重視していますので、一般的なスキンケア化粧品よりもアイテム数が多くなりがち。朝晩で異なるケースも少なくありません。
しかし、その美を支えるストイックさに賞賛をおくれば、「当たり前のことを当然にするのは努力と言わないのでは?」と言われる始末。
おみそれいたしました。
そういう、高潔な方の美のパートナーとしてお選びいただいていることは誠に光栄です。今後もご期待にお応えできるよう、精進しなければと思うのです。
スキンケアの科学は日進月歩。
どんどん変化していますから、いつでも最先端の知識とそれを反映する製品にアンテナを張っておかなくては……と思います。
■店舗情報
札幌市豊平区豊平3条2丁目1-51
エリズビル503号室
011-815-2375(月曜定休/10時-20時)
行きつけのサロンや信頼できる施術者がこれまで見つかったことがない、という大人の女性にご支持いただいております。美容医療と併用されている方も少なくありません。お肌や頭皮についてお困りのことがございましたら、お役に立てることがあるかと思います。
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私が持っているコアな美容情報をライターさんに書き直してもらっています。
分かりやすく、親しみのある文章で私自身毎週楽しみにしています。
今週末更新予定の内容は、当店のお客様でもあるライターさんがご自身の美容観、「なぜ自分は美容ケアをするのか?」ということを赤裸々に語ってくれます。
プロ目線の美容観とは違っていて、共感できる部分も多いかもしれません。
ぜひ覗いてみてください。
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毎週水曜更新目標のはずが、1周スキップして、あげく遅刻してしまいました。
たまに、考えている深いことを書こうとすると、まとめるのが難しくてこういうことが起きます。質と頻度のうまいバランスを見つけたい……