<美容液>AYURA アユーラ fサインディフェンス セラムオプティマイザー(医薬部外品・敏感肌用美容液)

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<ゆらぎ肌 薬用美容液>アユーラ fサインディフェンス セラムオプティマイザー(医薬部外品)
7.0ml×3本(21ml)6,500円+税


先日承った基礎化粧品の見直し前にお客様が使用していた製品です。

成分を見た印象は、「なんとも不思議な製品」です。

不思議なので詳細に見て行きます。


全成分

有効成分
トラネキサム酸…2002年認可の美白剤。メラノサイト(しみの元をつくる場所)を不活性化するタイプの美白
グリチルリチン酸ジカリウム…抗炎症、抗アレルギー

その他の成分
精製水…基材
1,3−ブチレングリコール…BGのこと。吸湿性により保湿
濃グリセリン…吸湿性により保湿。
ポリエチレングリコール1500…PEGのこと。合成ポリマー。水分揮散を防ぐ
ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル…界面活性剤。乳化、可溶化
トリメチルグリシン…ベタインのこと。保湿剤
キシリット…キシリトール。保湿剤
ヒアルロン酸ナトリウム(2)…強力な保湿剤
クエン酸ナトリウム…ph調節剤、収れん
ポリオキシエチレンフィトステロール…界面活性剤。乳化、乳化安定、可溶化
メタリン酸ナトリウム…金属イオン封鎖剤。油性原料の変臭、変色を防ぐ
クエン酸…ph調節剤、収れん
ピロ亜硫酸ナトリウム…酸化防止剤
イチョウエキス…植物エキス。保水、保湿、皮膚柔軟性、シミ・ソバカスの防止など
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム…ヒアルロン酸をアセチル化したすぐれた保湿剤。
ベルゲニアシリアタ根エキス…保湿
オウバクエキス…植物エキス。ステロイド様働き。消炎、収れん、抗菌
フェノキシエタノール…防腐剤


有効成分が含まれており、申請を行っているため「医薬部外品」表記です。

有効成分はメラノサイト(シミの元を作るところ)を不活性化するタイプの美白剤のひとつ、「トラネキサム酸」とステロイド様の働きで抗炎症、抗アレルギー作用を持つお馴染みの成分、「グリチルリチン酸ジカリウム」です。

美容成分(肌に美容効果のある成分)は、

1,3−ブチレングリコール…BGのこと。吸湿性により保湿
濃グリセリン…吸湿性により保湿。
ポリエチレングリコール1500…PEGのこと。合成ポリマー。水分揮散を防ぐ
トリメチルグリシン…ベタインのこと。保湿剤
キシリット…キシリトール。保湿剤
ヒアルロン酸ナトリウム(2)…強力な保湿剤
クエン酸ナトリウム…ph調節剤、収れん
クエン酸…ph調節剤、収れん
イチョウエキス…植物エキス。保水、保湿、皮膚柔軟性、シミ・ソバカスの防止など
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム…ヒアルロン酸をアセチル化したすぐれた保湿剤。
ベルゲニアシリアタ根エキス…保湿
オウバクエキス…植物エキス。ステロイド様働き。消炎、収れん、抗菌

というラインナップ。



美容効果のためでなく、品質安定、製品の成り立ちのために必要な成分が


ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル…界面活性剤。乳化、可溶化
クエン酸ナトリウム…ph調節剤、収れん
ポリオキシエチレンフィトステロール…界面活性剤。乳化、乳化安定、可溶化
メタリン酸ナトリウム…金属イオン封鎖剤。油性原料の変臭、変色を防ぐ
クエン酸…ph調節剤、収れん
ピロ亜硫酸ナトリウム…酸化防止剤
フェノキシエタノール…防腐剤

と、なっています。



まず、不思議なのは

なぜ美白美容液ではないのか

という点です。


確かに、トラネキサム酸はシミがあるところには慢性的な炎症が起きていて、その炎症を鎮める効果があるそうですが、抗炎症作用ではなく、あくまでも美白剤として認可を受けています。


メーカーさんの製品販売ページには、製品名の下に「敏感肌美容液」との文言があり、さらに製品PR文には

Wヒアルロン酸*1がうるおいをたっぷりキープし、突然のゆらぎにもスピーディーに対応。1週間集中ケアで、肌自らが持つ衛気を守り、乾燥・肌あれ・ニキビになりやすい不調な肌をしっとりやわらかな快調肌に保つ薬用美容液です。

アユーラ化粧品オンラインショップより引用 http://www.ayura.co.jp/jp/OnlineShop/commodity_param/ctc/+/shc/0/cmc/10054258/backURL/http%28++www.ayura.co.jp+jp+OnlineShop+main/detail.html

とあります。

やっぱり、美白の「び」の字も出てこないんですよね。

実際、ご使用だったお客様は美白成分を使っているという認識はなく、肌が荒れたので慌ててこの「敏感肌美容液」という名称の美容液をお求めになったそうです。


さらに不思議な点は、

なぜ3本に分けたのか

ということ。


これまたメーカーさんの製品ページによれば、

朝晩、化粧液で肌を整えたあとに使用します。
手のひらに約1.5cm円程度(約0.5mL)をとり、顔全体になじませます。
防腐剤(パラベン)無添加のため、1本を10日以内に使いきってください。


と、あります。

確かにパラベンは入っていないのですが、防腐剤として「フェノキシエタノール」がしっかり入っています。

フェノキシエタノールは立派な防腐剤です。

確かにフェノキシエタノールはパラベンに比べると対応する細菌の幅が狭いそうなのですが、昨今はパラベン類が不人気(旧表示指定成分のため)なので、防腐剤がフェノキシエタノールのみという製品はゴマンとあります。

業務用は特に多いです。業務用は業務に使う人や、意識が高い方が使用するケースが多いので、パラベン嫌いの人が多いらしいのですよね。

また、ハイドロキノンやビタミン系のような壊れやすい美容成分を含む製品は、こうした小さな容器に分けられていて、冷蔵保存や遮光保存が注意書きに添えられているものもありますが、特にそういう成分は見当たりません。



うう〜ん…………


私、どんな製品でも良いところとちょっと心配なところを両方見つけて、少しでも良いところにスポットを当てるのを信条としているのですが。

これは「効果・効能」という観点からはちょっと擁護できない、というのが正直なところです。



ワタクシ、プライドを持って自身のことを「商人」と思っているのですが―――――

たとえお客様を欺いたり騙したりしても、儲けられれば良い、自分さえよければ良いと思っている商人は軽蔑しています。

お客様に尽くす一方でももちろん成り立たないんですけれど、商人はお客様とwinwinの関係を目指すべきと思っているのです。

成分どうこうの前に、コレ、ちょっとそこに触れちゃうな。


厳密には、騙したり欺いたりしているわけでないです。

もちろん景品表示法にも触れないと思う。


防腐剤(パラベン)不使用 カッコパラベンなわけだから、防腐剤が入っていないとは書いてないし。

抗炎症、抗アレルギー作用を持つ グリチルリチン酸ジカリウムとオウバクエキスも入っているので、全く敏感肌用と言えなくもないし。(オウバクエキスは防腐剤のひとつ前だからほんの少量だと思うけど)


でも、私の感覚から言ったらけっこうグレーだなぁと思うのです。

私の知らない成分の効能や、組成上欠かせない理由があって、敏感肌用で3本に分かれていると信じたいくらいです。


だって、お客様は成分を見て化粧品を選ぶわけではないですから、


敏感肌用美容液 → 防腐剤が入ってなくて、3本に分かれている → すごく肌に優しそう、肌荒れに効きそう!


って、なっちゃうと思うんですよね。普通に考えて。


実際にお客様はそうなって、荒れた肌を何とかしたいと思ってこの製品を購入したは良いものの、イマイチ肌の調子が良くならず、ご相談にいらしたわけですからね。


しかも、この製品のさらに気になる点は、組成上も 肌に低刺激……だ、と? と、「?」がついてしまうところです。

先にご紹介しましたが、界面活性剤、品質維持のための成分、かなりしっかり入っていますし、保湿剤もBG、グリセリン、PEG、合成ポリマーと古くからある成分が主で、残念ながら強くないです。

優れた保湿剤であるヒアルロン酸ナトリウムとアセチル化ヒアルロン酸ナトリウムが入っているのですが、かなり表示は後方。

この価格帯で敏感肌用を謳うなら、肌のバリア機能を強化する成分類や、さらに強い保湿剤が入っていて欲しいところです。


AYURA自体は、パッケージがとってもキュートで香りも良いし、すごく個人的には好きなブランドです。

服屋に勤めていて、まだ何も知らないときは実際に使っていましたしね。

朝晩に鏡の前であのキュートな化粧品を使うこと自体が楽しみだったように思います。



もっとパッケージの可愛らしさとかで打ち出せばいいのに (・ε・)ムー




化粧品は、何も効能や効果が全てではないと思うんです。

憧れのブランドを使っているという満足感とか、百貨店のブースでお買い物する心地良い緊張感とか、そういう理由で化粧品を選ぶのも全然愚かなことではありません。

だけど、本当に肌に不調が出て困っている人が化粧品を選ぶときは、きちんと判断ができるように効能についてはなるべく正しい出し方をするべきだと思うんです。

特に美白剤は最近安全性についても注目が高まっています。


今回、こんなにヒートアップしたのは「トラネキサム酸」だったせいかもしれません。

今年5月に厚生労働省が「ロドデノール配合薬用化粧品以外の医薬部外品・化粧品の使用者に発生した白斑等に係る報告」というのを出しているのですが、ここにトラネキサム酸があがっています。

※ トラネキサム酸そのものが危険な成分ということではないと思います。個人の感受性とか、使用量とか使用歴、使い方、使用環境とかいろんな要因があると思うので

もし何かあったときに、どの成分が原因になりうるのか分かりにくくするようなPRは、控えた方が良いと思うのです。

こんなことしていたら、ますます美容の世界は胡散臭いという認識が広まってしまう…。

考えすぎかもしれないけれど、そんな危機感を持たせてくれた製品です。




結論1: 組成上は敏感肌用美容液というよりは、美白美容液の方がニュアンス的に的確だと思う

結論2: 効果、効能を求めるよりもブランドそのものが好きな人、パッケージの可愛らしさに満足感を覚える人向き



***

<ゆらぎ肌 薬用美容液>アユーラ fサインディフェンス セラムオプティマイザー(医薬部外品)
7.0ml×3本(21ml)6,500円+税

主観的な評価

満点は★5つ
機能 ★
使用感の予想 ★★★
コストパフォーマンス ★
----------------------------------
総合 ★


amazonさんにメーカーさんのショップがあるらしいです

 


余談 : ご相談者さんのその後……

ご相談者さんは、顔全体に吹き出物が出るという強い症状は落ち着いたものの、いらしたときにはまだまだお肌全体がごわつき、治りかけの小さな吹き出物が顎や鼻の下、額などの皮脂分泌量の多い場所に出ている状態でした。

通常この状態ではリスクが高いのでフェイシャルエステは控えるのですが、悪化する可能性もあるけれどきれいになる可能性もあるならトライしたい、というご要望があり、吹き出物に痛みなどはなく、皮膚科受診の予定もないということだったので、フェイシャルエステを敢行。

古い角質をケアし、肌を柔らかくする洗顔料を用いて新陳代謝を促した後、触らせていただいた感じ、ずいぶん皮脂が多く感じたので過剰な皮脂を抑制するためにVC誘導体をたっぷり含む美容液を使ってイオン導入しました。

その後、毎日使う化粧品も古い角質をケアする洗顔料をプラスして角質肥大を予防し、化粧水とクリームには優れた浸透力を持つ新型のビタミンC誘導体配合のものを、美容液には高い安定力のビタミンC誘導体と強い保水力を持つ保水剤を含むものを選び、サンプルをお渡ししてお使いいただきました。

エステ後から肌の状態が安定し、サンプルを使用した数日間ですっかり調子が良くなったそうです。

こう文章に起こすと我ながらとっても胡散臭いなぁ、と思うのですが、嘘のような本当の話。

美容的ケアが大変うまくいったケースだとこういうことがあります。


 

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